誓子句集「妻」

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先生[註・山口誓子]が句集「妻」を下さる。これは五百部限定版で、先生のところにも少ししかなく、女の方だけにあげられるので三鬼さん[註・西東三鬼]にもあげてないよし。多佳子様[註・橋本多佳子]曰く「小花さん[註・堀内薫]は愛妻家だから特に下されるのです」と。(堀内薫の日記・昭和24年3月20日)

 

俳誌「ぽち袋」に掲載された一部だが、この誓子の「妻」を最近入手する。早速読もうとすると写真のように全ての頁の上部は紙が切られていないのだ。昭和24年発行の物資の欠乏した頃の本にはこのようなものもあったのかと改めて感心する。趣味で古い本を入手するだけだったら珍しいものとして、このままにしておくのだが、私は読むために入手した。家人に言わせたら「覗いて読んだら」とのことだが、読みにくいことこの上なし。珍品としてそのままにしておくべきか、誓子俳句に真向かうために切るべきかで悩んでいるところなのである。

 

ただ、誓子は妻を読むことに照れがあり、敢えて出版社にペーパーナイフを使うような装丁を求めたのでは、という疑いも捨てきれずにはいる。

「誓子句集「妻」」への2件のフィードバック

  1. ひょっとしてヤフオクですか?私も入札しようかと一瞬思ったのですが、紙のにおいが想像できてしまって・・。その句集、いままでの持ち主は大切に持っているだけだったのか、のぞき込み読みをしていたか、興味ありますね。

  2. 入手先は言えません(^^)
    何故頁の上部が切られてなかったかですが、持ち主が大切に持っていたとも考えられますが、以外と出版社の在庫だったのではないでしょうか。ナンバリングも400番台でした。この出版社は今は無いようですが、古本業界に流通していたのかも。誓子の手元にあったとは台風の被害受けているので考え難いです。尚、本は今のところそのまま手つかずです(^^)

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